どうも、太陽です。(No5)
「どこで手を打つべきか?問題」というキーワードを聞いたことがある人は少ないでしょう。
なぜなら、僕の造語だからですw
この僕の造語の「どこで手を打つべきか?問題」が、結婚のタイミングの話へとつながっていきます。
本質的で本格的な話になったので、興味がある人は続きをお読みください。(損はさせません)
1 皆さんへの質問。
いきなりですが、質問します。
・ | 秘書を雇うとしたら、あなたはどのような社員を雇いますか? |
・ | または、どのタイミングで雇いますか? |
・ | 秘書を雇うという問題で困ったことはないですか? |
秘書がわかりづらいのなら、恋人や結婚相手に置き換えましょう。
・ | 結婚相手をどのようにあなたは選びますか? |
・ | いつ、結婚しますか? |
・ | どうやって選びますか? |
これらをじっくり考えた後で、僕の以下の記事を読んでください。
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「なぜ、こういう形式にしたのか?」というと、後付けで「そんな知識、常識でしょ」や、「言われたら、知っていたという人が出てくる」と思ったからです。
それを防ぐために、まず、本当に言われる前に指摘できるのか?試したのです。
では、述べていきます。
秘書問題からです。
秘書を雇う際、1番目に応募してきた者を雇うべきかで悩むのではないでしょうか?
ちなみに一度、断ったら、雇い直すことができないとします。
1番目で雇う決断をすべきでしょうか?
まだ、もっといい人材が現れるかもしれません。
では、1番目を蹴って、2番目に応募してきた秘書を雇いますか?
では、2番目を蹴って、3番目を雇いますか?
このようにずっと、いい人材探しが続くことになってしまいますね。。。
この問題を数学的なアルゴリズムから解決した人がいるのです。

2 質問の回答。
詳しくは「アルゴリズム思考術」という本に譲ります。
実は、37%ルールというものがあり、5人の応募者が来るなら、2人目まで(40%)は見てスルーし、3人目以降を採用すべきなのです。
「見てから、跳べ(選べ)」という格言です。
この場合、最良の応募者を採用できる確率は43.33%です。
つまり、失敗する確率も66.77%であるのです。
1000人にしたら、369人までは見て(36.9%)、370人目以降を採用するということです。
採用の成功確率は36.81%です。
失敗する確率は63.19%はあります。
最初の37%までは誰も選ばず、見て、37%以降はそれまでに面接したどの応募者よりも優秀な人材が現れたところで、すかさず選ぶべきだといいます。
このことからヒントを得た本が以下の本だと思われます。
「結婚は4人目以降で決めよ」という37%ルールずばりの本です。
さて、応募者からランダムに1人を選ぶとすると、100人の応募者の場合、成功する確率は1%ですが、100万人いたら成功率は0.0001%となります。
ところが、37%ルールを使えば、100万人いても最良の人材を探せる確率は37%です。
応募者が多ければ多いほど、この最適アルゴリズムは効力を発揮します。
さらに、恋人や結婚相手(ここでは結婚相手と統一する)を選ぶ際にも、37%ルールは使えるといえます。
見る、探す期間を探索と呼び、女性が結婚相手を選ぶ探索期間を仮に18歳〜40歳までとすると、26.1歳になったら、「見る」から「跳ぶ」に切り替えるべきだということです。
つまり、26.1歳以降はそれまで出会った中で一番に匹敵する相手が現れたら、「もう結婚しなさい」ということです。
また、一度見送った者を呼び戻せる場合は、様子見の期間を長くして(探索期間の延長)、挽回の計画を加えられます。詳しくはP34。
この再挑戦のシナリオだと、最良の相手が手に入る確率は61%となります。

3 基準という話。
実は、さきほど述べた秘書問題の場合は応募者同士の比較の情報がなく、明確な採用基準がないという想定でした。
それとは違って、現実のアパート探しやパートナー探しや秘書探しはなんらかの客観的な基準(情報)があるのが普通でしょう。
英語力という物差しで採用の基準としているのなら、TOEICや英検でハイスコアなら、応募者を1人目の段階から、絶対的な基準で見定めやすくなります。
極端な話、東大卒で英検1級で、コミュ力もありそうで、プログラミングなどでも成果を出した証明がある人材が1人目で来たら、採用に迷う必要もない大企業が大半でしょう。
恋愛でも結婚でも、自分が定める絶対的な譲れぬ基準をほぼ通過し、その上、理想の王子様のような人が現れたら、「もっといい人がいる」なんて考えなくても即、選べばいいのです。
その人よりよい人が現れる確率はかなり低くなるのですから。
または、閾値(いきち)ルールを使い、ある一定以上のパーセント順位より上の応募者が現れたら、即、採用するやり方もあります。
跳ぶ前に見る必要がないのです。
ただし、応募者があとどのくらい残っているのかは把握しておく必要があります。
応募者がたくさん残っている場合はもっと優秀な人が来る場合もあるので、見送るべきですが、残りの選択肢が少なくなってきたら、平均を超えていたら、とにかく採用するのです。
または、この閾値は状況次第で変えます。
残りの選択肢が少なくなってきたら、基準を下げるのです。
残りが多いのなら、基準を上げるべきとも言えます。詳しくはP37。
選択肢が完全に尽きるまでは「絶対に平均を下回る者を採用してはいけない」ということでもあります。
このような秘書問題(採用問題)の完全情報バージョンの採用の成功確率は58%まで上がります。
応募者の人数がどれほど多くなっても、事実(絶対的な基準となる情報など)があれば、58%の確率で目的が達成できるのです。
恋愛は、比較しづらく、経験がないと絶対的な基準のものさしができません。
だから、失敗するケースもあります。
初の相手で結婚してしまう、見てない(探索してない)人もいるでしょう。
または、見すぎて(探索しすぎて)、婚期を逃す人もいます。
ちなみに、この「見てから跳べ」ルールは恋愛や人材採用だけにとどまらず、住宅の売却、駐車場探し、賭け事などにも応用できます。詳しくは本で。

4 最後に。
相手を口説く場合にはこのことを知っている人になら、たくさんの探索をしてきたけど結局、「あなたが一番だったよ」と伝えれば、好意がより伝わるでしょう。
結局は、本命はあなたということですから。
ですが、結婚というのは、理想のマッチングでいえばお互いに十分、探索した上で、お互いをNo.1だと思っていたら、最高で言うことないカップルと言えますが、そんな例は稀でしょう。
だいたいの場合、どちらか片方が妥協して結婚しているか、「あまり探索していない場合が多い」と思われます。
タレントさんとの結婚が難しいのは、タレントさんは有名人であり、一般人と比べたら、探索の機会が圧倒的に多いからです。
なかなか、No.1に選んでくれないのです。
タレントさんは出会いが多いので、その多すぎる出会いの中から、No.1の相手を選びます。
もちろん、相手もそのタレントさんを気に入らなければ付き合いに至りませんが。
さて、この知識は株式投資をやっている人なら、皆、直面しているはずです。
株がどこまで値上がりするまで待つか(探索)、どこで手を売って利確するかの問題だからです。
株が値下がりするということは探索しすぎたのです。
話を結婚に戻しますが、婚期を逃した女性と同じです。
その場合、損切りをして、手を打って、妥協して相手を探すべきかもしれません。
意志決定というのは難しいのです。
探索しすぎないのも探索しすぎるのも、最適解を逃します。
まさに、「どこで手を打つべきか?」の問題です。
生きる上で即、役立つ知識と言えるでしょう。
「アルゴリズム思考術」という本は翻訳書であり、多少難しいですが、一読を勧めておきます。
ではこの辺で。(3450文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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