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男女の恋愛の違いはあまりにも衝撃的で、残酷過ぎる!書評・レビュー「進化心理学から考えるホモサピエンス」

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どうも、太陽です。(No54)  

 

突然ですが、男女の恋愛や脳の違いについて、皆さんは違和感を感じたことがありませんか? 

それは進化心理学から、ある程度、解明できるのです。

 

今回は、「進化心理学から考えるホモサピエンス」という本のレビューをします。

そして、男女の恋愛や脳の違いの一部を紹介します。 

「男と女って何でこんなに違うの??」と興味を持った方はぜひ続きをお読みください。 

目次

1 僕が特に気になった箇所。

僕が本の中で特に気になった箇所を、引用・まとめをします。

 

進化心理学では、サバンナ原則と言って、「僕たちの脳は石器時代のままで、1万年前から進化していないという前提」を主張しています。 

具体例として以下があります。 

1TVなどの映像、写真などの画像と、現実を区別できない。(ポルノで発情するのはそのため。

TVによく映る芸能人に好感を抱くのは友達と錯覚するから)
2食糧問題はある程度、解決したのに、過剰に僕たちは食べ物を摂取したがる。(食糧危機時代が長かった名残)
3男性が女性に過剰に嫉妬したり、束縛するのも原始時代の名残。(寝取られ夫となってしまうので)
4農業社会などに適応した脳を持っているのに、工業社会やサービス業などの仕事が増え、適応を迫られている。(コンピュータ業界など特に顕著)

男性と女性の性の意識についての明らかな違い。

売春は最古の職業で、ポルノ産業は10億ドルの市場規模を誇ります。

これは「男と女の生物学的な違い」からきています。

 

男は年間1000人の女と関係をもてば、可能性として年間30人程度の子供を作れます。

(1回の性行為で妊娠する確率は約3%)

女性はたとえ年間1000人の男と性行為をしても、双子や三つ子を産まないかぎり、せいぜい1年に1人しか子供をつくれず、1人の男と定期的に性行為をするのと変わりません。

 

1人の女性が1人の男性と100回(週に2回程度、1年間)性行為をして妊娠する可能性は95%です。

したがって、男性と違って、女性にとっては、多くの性行為のパートナーをもつ生物学的メリットがほとんどないのです。

 

そのため、男は女よりもはるかに多くの性行為のパートナーを求めます。

調査によれば、若い男が2年間に性的関係をもちたいと思う女は8人ぐらいですが、若い女が求めるのは1人です。

売春という世界最古の職業は、性的バラエティーを求める男の欲望から生まれたものです。

 

そして、女性客を相手にする売春サービスがないのは、「女性にはそうした欲望がない、少なくとも男ほどにはないから」です。 

また、ある調査では、「若い男性の32%が一生に1000人以上の女性と性行為をしたいという願望がある」と答えましたが、若い女性ではその割合は8%でした。

さらに、男性では、性的な妄想の中で性行為の相手が途中で別の女に変わり、複数の相手と性行為を楽しむ(あくまで想像の中ですが)確率がはるかに高いのです。

 

女性はゆきずりの相手ではなく、深い関係にある相手との性行為を望む傾向が強いため、性的妄想を満たす手段も、ポルノではなくロマンス小説を選ぶことが多いです。

 

また、多くの調査で、男性は女性よりはるかに、「短期的な関係や気軽な性行為」に関心があることがわかっています。

大学生を対象とした有名な研究では、男子学生の75%がゆきずりの魅力的な女性と喜んで性行為をすると答えましたが、見知らぬ魅力的な男性と性行為してもよいと答えた女子学生はゼロでした。

 

男性が生涯にもちたい性行為のパートナーは平均20人ちかくですが、女性は5人未満です。

平均的な男性は女性と知り合って1週間で彼女と性行為することを真剣に考えますが、女性は6ヶ月の交際期間を必要とします。

 

僕の意見では、32%の男性が1000人以上の女性と願望の件ですが、関係を持ちたいということは「ハーレムを作りたい」のと一緒です。

しかし、残りの68%はハーレムを作りたいとまでは思っていないようです。

「性的欲求の強さは個人差がある」と思います。

 

そして、性的欲求の強い人ほど、概して魅力的であり、モテますし、能力も高いと思われます。

で、女性はそういう男性に惹かれますが、浮気や不倫の可能性にけっこう気をつけないといけなくなるのです。

 

性的欲求の弱い男性は概してモテませんし、能力も低めだと思いますが、少なくとも浮気や不倫の可能性が下がります。

まさに、女性にとっては究極のジレンマです。

「モテる浮気癖のある男か、モテない浮気癖のない男か」、の選択だからです。

 

藤沢数希氏によると、モテて浮気をしない男性は世の中に「7人ぐらいしかいない」と言っていたと記憶しています。(確か)

 

もちろん、芸能人のような目立つ存在になると、浮気をするとバレやすいので、抑止力がかなり働きます。

僕の意見ですが、魅力的な男性は性的欲求が概して強く、たとえハーレムを作りたい願望があっても、誠実な男性なら、「ポルノだけで済ます」ということです。

 

それにしても、「男女の性についての意識」はかなり食い違っており、分かり合うのが難しい部分でしょうね。

(生物学上の違いです。まぁだからこそ、世の中は面白いと思いますが。男と女という違った人種がいることは人生を面白くします) 

男女の脈あり、脈なしなどの違い。

「脈あり、脈なし」は男女で感じ方が異なります。

「相手はその気がないのに、気があると思う場合」(脈なし)は、男が該当するケースが多いです。

逆に、「相手はその気なのに、そうではないと思う場合」(脈あり)は、女が該当するケースが多いのです。

 

これは、「本当は脈がないのに、勘違いして脈あり」と思ってアタックしても、男はそれほど痛手を負わないからです。

(仮に振られたら、次にいけばいいだけの話です)

逆に、「本当は脈があるのに、脈がない」と思ってしまえば、男は繁殖のチャンスを失うので、痛手です。

 

女性は「男は彼女に気がないのに、愛されていると勘違いして、性行為をして、捨てられる」とかなりの痛手なので、「脈がない」と思い込みやすいのです。

 

また、陰謀系の話になりますが、「目的のある意図的なものだと考える場合」「何者かの意図が働いているのに、ただの偶然」だと考える場合、後者の誤り(味方なり敵なりの存在に気づかない)を犯した場合の代償は、前者の誤り(多少被害妄想的になり、物事を擬人化しすぎる)の代償より、はるかに大きくなります。

つまり、神の存在(目的のある意図的なものだと考える場合など)を人間は信じやすいのです。

単なる偶然で済ませたら、けっこう被害が及びますしね。

男の子と女の子が生まれる確率はわずかながら、ある要因が影響している。

男の子と女の子が生まれる確率は偶然により決まり、比率もほぼ同じだと思われています。

ですが、「ある要因により、変わってくる」と本には書かれています。 

その要因とは以下です。 

1裕福な親は息子を、貧しい親は娘を多くつくる。
2大柄で暴力的な親には息子が多く生まれる。
3背が高く体が大きい親からは息子が多く生まれ、背が低い親からは娘が多く生まれる。
4美しい親からは娘が多く生まれる。

詳しい背景や理由については本をお読みください。(驚愕の理由で、納得です)

 

ちなみに、僕が考えた仮説として以下があります。

第一に、妻が夫をそこまで本能的に好いておらず(経済力などで結婚)、第二に、夫の男性ホルモンが弱く、第三に妻の容姿がそれなりに良い場合、「女の子が生まれる確率が高いのでは?」仮説です。

理由として、妻は夫の子ども(男の子)を産むよりも、妻に似た女の子が産んだ方が生き延びやすくなると感じ、「産み分けているのでは?」というモノです。

あくまで仮説ですので「研究者が検証してくれたらなぁ」という感じです。(おそらく因果関係はないと思うけど)

選ぶのは女である。

人類の歴史を通じて、男たちは戦争をして異境を征服し、交響曲を作曲し、本を書き、詩をつくり、肖像画や大聖堂の天井画を書き、ロックバンドで演奏し、科学的な発見をし、コンピュータのソフトを開発してきました。

これらの行動は「ただただ女性に認めてもらい、性行為に同意してもらいたい」ための営為なのです。

 

性行為が男の選択でできるのなら、文明など生まれず、美術も文学も音楽もなく、ビートルズもマイクロソフトもなかったでしょう。

男たちは女たちに自分の能力を誇示し、イエスと言ってもらいたいがために、文明を築き、破壊してきた、「すべては女のため」なのです。

 

コメディアンのビル・マーの言葉が以下。

「男がバーに入って、好みの女を選ぶには、世界の支配者でなければならないが、女がバーで好みの男をひっかけるには、美容院に行くだけでいい」

そこそこ魅力的な若い女性は「世界の支配者と同等の力を持っている」ということです。

男が結婚すると落ち着く理由。

犯罪と創造的な活動には共通点があり、それは結婚を機に衝動が収まることです。

独身の科学者の50%は、50代後半でも20代後半と同様に、精力的な論文を発表していますが、既婚の男性科学者ではこの割合は4.2%となります。

独身の男性科学者の生産性がピークに達する年齢の中間値は39.9歳で、既婚者の33.9歳よりも明らかに高いです。

結婚まもない男性科学者の23.4%が生涯で最も優れた業績をあげます。

 

しかし、彼らも結婚後5年以内にはかばかしい成果を上げなくなります。

平均値でみると、結婚年齢と生産性のピークが終わる年齢の差はわずか2.6歳。中間値では3歳です。

 

このように既婚の男性科学者は結婚後しばらくして急速に生産性が低下しますが、独身者は引き続き大きな成果を上げるようです。

 

さらに「子供をもたない科学者が、子供のいる同僚より生産的である」と言います。

この理由は、男は20代初めまではライバルと競争し、勝とうとしますが、「子供の誕生により、そうした衝動が減るから」、というモノです。

 

結婚し子供ができると、男性科学者は昼夜を問わず実験室にこもりたい気分ではなくなります。

進化心理学でいえば、目的は繁殖の成功(結婚と子供の誕生)であり、その目的を達成してしまった男は、やる気が下がるのです。

簡単に言えば、女にモテようと、猛スピードで車を飛ばすことがなくなるのです。

 

さらに、例えば、以下のような興味深いテーマについて、論考がされています。 

「だめな父親は多いのに、だめな母親が少ない理由」
「「一夫多妻制」社会が事実上存在しない理由」
「離婚家庭の娘が初潮を早く迎える理由」
「暴力的な犯罪者はほぼ例外なしに男である理由」
「妻や恋人に暴力を振るう男がいる理由」
「男が女よりも多く稼ぎ、高い地位につきたがる理由」
「神経外科医は男性、幼稚園の先生は女性が多い理由」
「セクハラがなくならない理由」
「女性が男性よりも信心深い理由」
「自爆テロ犯の多くがイスラム教徒である理由」
「独身女性は海外旅行好きで、独身男性が外国嫌いな理由」

他にもたくさんありますが、省略します。

 

また、以下の難問についても、考察・仮説が加えられています。 

1同性愛。
2兄弟で性格が違う理由。
3子供をもたないか、1人か2人しか産まないことを選択する人達がいる理由。

(または人が自殺する理由)
4子殺しをする親がいる理由。
5兵士が国のために死ぬ理由。

また、未解決の問題として以下があり、分析が書かれています。 

1子供が親を愛する理由。
2豊かな先進国で少子化が進む理由。
3日焼けした肌が魅力的とされる理由

テレビのリモコンを手放さずに絶えずチャンネルを変える癖が男性に多く見られる理由。

毎日の料理はたいがい女性がするのに、バーベキューや肉を切り分けるときは男性の出番となる理由。

また、「大規模な戦争の最中と直後には、女の子よりも男の子の出生数が多い理由」も書かれています。

いわゆる「帰還兵効果」ですね。

かなり、面白い論考が満載の本であり、進化心理学を基礎から学んでみたい人には最適な入門書となることでしょう。

興味がある人はぜひ。

「進化心理学から考えるホモサピエンス」

2 短文書評。

短文書評を書きます。

「「進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観」3.5点

進化心理学についてある程度、詳しくなれる翻訳本。

作家の橘玲氏も推薦している。文章は翻訳本にしてはかなり上手く、読みやすい。

内容も濃いと思う。ただ、僕にとってはそこそこ既知のことが多かった。」以上、ここまで。  

 

 進化心理学という分野は興味深いジャンルですね。

読者の方もぜひ、この本を一読してみて欲しいと思います。

 「進化心理学から考えるホモサピエンス」

 

ではこの辺で。(5235文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

 

参考・引用文献。

「進化心理学から考えるホモサピエンス」

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この記事を書いた人

大量の情報を咀嚼して、独自の視点からの考察・分析・エッセイ記事などを書いています。

質で勝負するブログのため、敢えて正体を明かしていません。

ブロガー歴10年以上。多数のブログ運営経験あり。

得意分野。経済、ビジネス、教育、心理学、執筆、アイデア発想など。

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