どうも、太陽です。(No43)
僕自身は婚活パーティーに参加したことがありません。
ですが、当時、43歳の「婚活戦略」という本の著者が婚活パーティーに参加して、体験記を綴っていたので、紹介しようと思い、記事を書きました。
興味がある人は続きをお読みください。
1 43歳の著者が参加した婚活パーティー。
「婚活戦略」を出版した著者が、43歳のときに婚活パーティーに参加して得た知見を紹介したいと思います。
まず、婚活パーティーに参加可能な年齢条件として以下があります。
1 | 男性 20〜50代。 |
2 | 女性 45歳まで可能だが、若いほど価値がある。 |
男性の場合、年収も重要な条件であり、年収が問われないのは20代半ばまでです。
20代後半から30代半ばまではその年代の平均年収、30代後半以後は平均年収以上の収入が参加条件です。
さらに、ランク付けとして以下があります。
・ | 年収500〜600万以上の20代。 |
・ | 年収800万円以上の30代・40代。 |
・ | 年収1000万円以上の高収入男性 |
男性は50代でも高収入・安定職種であれば参加できる婚活パーティーがあります。
このような年齢と年収という価値評価のもとで、参加者が一同に会し、1回限りの出会いを繰り返すのが婚活パーティーです。
職場や友人関係での男女の出会いは、限られた人脈で中長期的で総合的な人間性も加えた価値判断が下されます。
ですが、婚活パーティーでは男性は、主に年収と年齢の足切りがあり、その上でルックスで判断されます。
婚活パーティーは1回限りで、1人あたり20分ほどの出会いです。
また、男性は年収の提示を求められるので、女性は普段では出会えない男性と何度も繰り返し、出会いの機会を得られます。
加えて、その場での婚活パーティーにおいては男性への評価は相対評価になります。
ハイスペック男性向けパーティであれば、高収入・年齢は同条件であれば、あとはイケメンがもてはやされます。
そのイケメンに女性陣が行列をなすという現象が起こるのです。
そのイケメン狙いがダメだったら、次の婚活パーティーで探すということを繰り返し、2番手・3番手男性はほぼ眼中にありません。
で、同じ趣味を持つ人を集めた婚活パーティーでも、最高に相性の良い男性を女性は求めて、完璧なマッチングを求めてしまいます。
「アウトドア好き」「スポーツ好き」では一致していても、細かな点が合わないと、そっぽを向きます。
完璧な人を求めて、婚活パーティーを渡り歩くのが女性の戦略なのです。
この婚活パーティーでは、女性は冷徹な態度や戦略をとることになり、著者も体験しています。
著者は大学教授ですが、ルックスがイマイチで年齢も43歳と若くなく、婚活市場では不利だと自覚していました。
ですが、一念発起して参加して、ある女性とマッチングしたのに、何回かのデートの後、別れを告げられました。
しかもその際に、著者の「若い友人の教員を紹介してくれ!」とお願いされたのです。(失礼ですよね)
さらに、6歳年下の幼稚園教諭の女性とのマッチングで、その女性は著者に食事とブランド品を奢らせようとしたのです。
ちなみに、身体の関係はありません。
婚活パーティーには、本命を探すのと同時に、パパ活?目的で参加している女性もいるということです。
著者はその後、結婚相談所に登録し、上手くいかず、結局、婚活を辞めています。
その過程が載っており、大変、参考になる本だと思います。
次に、著者は結婚相談所に改善点や提言をしているのですが、僕は疑問に思ったことがあるので、書いていきますね。
2 著者が結婚相談所に提言した内容に疑問がある。
まず、著者は、女性の婚活戦略を、以下の3つに分類しています。
1 | 不安定かつ低賃金の雇用環境から主婦として脱却するための生存婚 |
2 | 高収入男性と結婚し専業主婦になることを目指す依存婚 |
3 | キャリアや趣味の充実を可能とするパートナーを求める保存婚 |
共通しているのは「人生を取り戻したい!」という女性の願望です。
男に、経済力を求め、貧困から脱却したり、金持ちと結婚して専業主婦になり、子育てをして安定して暮らしたいのです。
で、経済的には自立しているけど、キャリアや趣味などで精神的に頼れるパートナーを求めます。
「男に幸せにしてほしい!一発逆転の人生を歩みたい!」という意思が感じられますね。
男側も、トロフィーワイフを求めたり(若くて綺麗な女性を欲する)、世間体を気にします。
世間の評価を得るため、一人前と認めてもらうために結婚したかったりもします。
さらに、単に子供が欲しかったり(35歳までの女性を求める)、といろいろと願望が渦巻いています。
いわゆる、よく言われることですが、女性は優秀な1人の遺伝子を求めており、本能的に高望みな生き物です。
女性の浮気は本命に対してであり、男性の浮気は遊びだとはよく言われますが、女性は絶えず、優秀な男を求めているからです。
また、女性の恋愛は「上書き保存」であり、過去のダメな男達は記憶から消去されます。
対して、男は「別フォルダに保存」です。
いつまでも過去に関係を持った女性を覚えており、それはバラマキ型であり、子孫を多く残したいからです。
この生物的本能を著者は変えられないし、変えるべきだとは思っていません。
つまり女性に対し、「高望みはやめなくていい!」と言っています。
であるなら、独身で20代・30代で年収500万以上の男も少ない上に、女性がそれを求めるのだとしたら、以下の状態になります。
女性側が妥協するか、男性側が必死に頑張って年収を上げないと、永遠にマッチングしないのです。
女性の高望みは年収だけではありません。
年齢、ルックス、さらに順位は下がりますが、趣味や性格などの相性まで含まれています。
著者は婚活活動を通して、男性側は「陳列棚に並べられた商品だ!」と例えています。
女性側は「商品を見定め、購入するか選んでいる側だ!」と気づいたのです。
そして、結婚相談所の問題点として「並んでいる男性の商品の質が良くないのが多い!」と喝破したのです。
つまり、女性側がもっと効率よく選べるように、男性をランク付けし、「女性側だけに交際申し込み権限を与えよ!」と訴えました。
ちなみに、婚活男性をカテゴライズすると以下のようになります。
1 | 高収入・容姿に優れるHi-Hi男性。 | この層を増やせば婚活女性の満足度が上昇。 |
2 | 高収入・容姿に問題があるHi-Low男性。 | 生存婚・依存婚を求める女性にとって次善の選択肢。 容姿をカバーするファッションセンスやコミュ力をサポートして魅力を上げる。 |
3 | 低収入・容姿に優れるLow-Hi男性。 | 平均年収の男性であれば同年代の女性と成婚する可能性がある。 逆年の差婚や逆格差婚を希望する、いわゆるイケメン好きの金持ち女性の次善の選択肢。 |
4 | 低収入・容姿に問題があるLow-Low男性。 | この男性には女性は塩対応するし、結婚相談所の評判を下げるので、いかに辞めてもらうかが大事。 |
つまり、1の男性には入会金や月会費を安くして囲い込みます。
2の男性を支援し、3の男性を高収入金持ち女性に狙わせます。
4の男性にはそもそも入会してもらわない、という戦略です。
著者は2の部類に入り、女性と話す際は「共感とファッションと清潔感が大事!」と指摘されて、意識していたました。
ですが、女性側は興味のない男性には塩対応しました。
さらに、そもそも共感より前の、LINEの既読スルーや会話での反応薄め、などの対応をされまくったとのことです。
ここから、こんな思いをするぐらいなら、女性側だけにデート申し込み権限を与え、男性側の苦痛(塩対応)を減らすべき、だと著者は思ったのでしょう。
そもそも女性側が選ぶ側であり、OKを出さないと、男性は仮交際や本交際に進めません。
まさに、男性は陳列棚に並べられた商品なのです。
男性にできることは、以下です。
結婚相談所で戦うのなら、条件(年収・年齢・ルックス)をクリアし、その上で中身を見てもらうようにするだけです。
対して、以下の僕の記事で書いた音声アプリでの出会いは、まず中身で選別され、その後に条件が来ます。

ただし、結局は条件がそれなりに良くないと、交際や結婚には至らないという点では、違いがそこまでありません。
つまり、音声アプリと結婚相談所では、「条件が先か、中身が先か」の違いです。
僕は20代の女性は、まだ精神的に余裕があり、男を見る目も養われていないと考えています。
そのため、男性で同じく20代か、30代ぐらいまでなら、20代を狙うと、結婚しやすいかもしれないな、と予想します。
結婚相談所に来る女性は、まさに生存婚・依存婚・保存婚であり、条件でしか見ないです。
また、多くは30代になって焦って入会した、悪く言えば遅咲き世代か、売れ残りだと思うのです。
サイゼリヤで満足するような性格の優しい女性ほど、先に売れてしまい、20代で結婚してしまいます。
逆に、仕事に没頭して出会いがなかったか、高望みか、何らかの理由で売れ残った女性が30代以降です。
そういう女性が結婚相談所に来ている可能性が高く、だからこそ、男に塩対応するのです。
そう考えると「結婚相談所に来る女性でいい女性は20代ではないか?」という推論が成り立ちます。
男も、条件ばかり見て選ぶ女性よりも、性格が優しい女性を選びたいですから、本能的にルックスを見て20代を好んでいるのでしょう。
ですが、結局はそれが正解に近かったりするのです。
ともかく、30代の女性陣は気のない男性にも優しく接するようにし、「塩対応するのは辞めましょう!」と言いたいです。
自ら、30代女性の評判を下げているのです。
もちろん、男性は勘違いする生き物ですから、敢えて勘違いされないように、塩対応している面もありますが。
話が逸れました。
結婚相談所という場所が最後の砦なのに、かなりオワコン状態になっていると思います。
2割の成婚率が物語っています。
自然に恋愛して結婚していく恋愛強者上位2割は置いておきましょう。
「結婚相談所などで結婚する2割やその他の層はかなり妥協して結婚したのでは?」と推測できます。
結婚相談所への著者の提言があります。
結婚相談所自体の効率化には寄与しそうですが、2割の成婚率を底上げするかはかなり不透明だと僕は感じましたが。
それは、本当に成婚率を上げたければ、結婚相談所云々というより、男性の魅力を上げる(年収、ルックスなど)、女性側が妥協する(現実を受け入れる)しかないということです。
男性の魅力を上げるのは即効性はなく、一番確実で早いのが女性側の妥協になります。
女性の年齢は今が一番若く、高望みをし続ければするほど、歳を重ね、どんどん不利になります。
で、結婚を本気でしたいのならば取り返しがつかなくなります。
僕は現在の日本においては、以下のようにするしかないと考えています。
女性側が妥協すること。
もしくは女性が理想の男性に出会えなくて独身を貫くのなら、政府がシングルマザーを支援して、優秀な男性の子供を産むなら支援する仕組みを作るべきということです。
「女性側の高望みを認めるべき!」という著者の提言に疑問を持ったので書かせてもらいました。
最後に、本の短文書評を載せておきます。
「「婚活戦略 商品化する男女と市場の力学」3.5点。
女性の婚活戦略には、以下の3つがあるという。
1 不安定かつ低賃金の雇用環境から主婦として脱却するための生存婚。
2 高収入男性と結婚し専業主婦になることを目指す依存婚。
3 キャリアや趣味の充実を可能とするパートナーを求める保存婚。
婚活パーティーや結婚相談所の著者の体験記も参考になりました。
また、著者が大学教授として、自分自身の経験を対象化するというオートエスノグラフィーという方法を用いて婚活を暴いた画期的な本でした。
120ページしかないのが残念かもしれないが、読み応えがあります」
ぜひ読んでみてください。
ではこの辺で。(4906文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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